1945年、マンハッタン計画で原子爆弾の開発に参加した米シカゴ大の科学者らが創刊。2年後に終末時計が作られ、当時は午前零時まで残り7分だった。
終末時計は2010年初めに1分戻されて残り6分となっていた。
2012年になり世界終末時計の針は、1分進められ、滅亡時刻とされる午前零時まで残り5分となった。時計を管理する科学誌「ブレティン・オブ・アトミック・サイエンティスツ(BAS)」が発表した。
針が進められた理由として、同誌は核軍縮の進展が見られないことや気候変動などを挙げた。
同誌は声明で「2年前には、世界の指導者が地球規模の脅威に対処するように見えたが、さまざまなケースにおいて、その傾向は継続されておらず、反転している場合もある」とした。
同誌は
終末時計は当初、核戦争に焦点が当てられていたが、近年は気候変動など人類に対する他のリスクも考慮され、ノーベル賞受賞者らを含めた科学者によって分針を動かすかどうかが決められている。