人員削減のため、そしてさらなる戦争の「効率化」のため軍の兵士達の装備はどんどんデジタル化が進んでいるのですが、問題となっているのが機器と機器をつなぐワイヤー                                                                                              。
戦場ではいろいろなものが紛失したり破損したりするものですが、ワイヤーが切れると機械が使えなくなってしまって死活問題にもなりかねません。  
 そこで、イギリス軍では電気を通す繊維を服や装備に編み込み、それを使って電源を供給したり信号を送ったりする研究が続けられています。


導入が予定されているのはIntelligent Textiles社の製品を使った装備品。

最近の兵士は昔ながらの地図とコンパスだけでなく、GPS機器も使って自分の位置を知ります。また、カメラや画像処理用のPC・タブレット類、弾道計算用のポータブルデバイス、暗視装置、衛星通信機……などなど、様々な電子機器を身に帯びて戦場に向かいます。

問題は大きく分けて2点。まずワイヤーとコネクターはとても破損しやすいことがあげられます。もし支援を呼ぶための通信装置のワイヤーが切れてしまったら、これは文字通り死活問題。いくら「軍用規格」のワイヤーやコネクターとはいえ、体も大きく、装備も重く、そして動きも激しい兵士が使えば簡単に壊れてしまいます。

また、電源の管理も問題です。様々な電子機器はそれぞれ電池の形が違っており、全部交換するのは非常に面倒な上、電池の使いまわしもできません。できれば一つの電池ですべてを賄うようにできれば、補給の効率はぐっと向上します。

計画では、導電性の繊維を用いた服や装備品を「電線」として使い、機器間のデータのやりとりや電源の供給を行えるようにするとのこと。一本のワイヤではなく「面」の繊維であれば1か所切れてもそこを迂回して通電が行えるという仕組み。大きなバッテリを一つ背負えばそこからすべての機器に給電することもできます。

水に濡れたり損傷したりといった環境性能を調べるため、2012年末までには試験導入、そして2014~2015年にはより広く採用していく予定です。

ソース:UK soldiers could be wearing electricity-storing ‘e-textile’ uniforms by the end of the year | The Verge