Jetlev社の「R200」はノズルから大量の水を一気に噴射してその反動で空を飛ぶ一人用飛行機械。「ジェットパック」と呼称されていますが、ジェットエンジンを使うわけではないので火傷したり爆発したりという危険がありません。
 
強力なポンプを搭載したボートユニットから水を送り出す仕組み。最高速度時速25マイル(時速約40km)、最高高度約30フィート(約9m)で約4時間の飛行が行なえます。
 
2012年春の発売を予定しており、お値段はジェットパック、ボートユニット、各種マニュアル、通信機、運転手向け講習など含めて9万9千500ドル(約767万円)から。カラーバリエーションでお値段は変わります。



 
 5月21日にマネキンを使い、リモコン操作で行った試験飛行では、ニュージーランド南島カンタベリー平原 (Canterbury Plains)上空の高度1500メートルの飛行に成功した。 

 当初は救急時の医療関係者などの使用を想定しているが、最終的には上空からテレビカメラで渋滞情報 をレポートしたり、通勤での利用、さらには空中散歩も楽しめるようになると、マーティンさんは語る。 

 数々の試作品開発を経て最終的にマーティンさんが開発したジェットパックは、米国の超軽量飛行機基準を 満たすよう本体の重量を115キロ以内に収めた。これに20リットルの燃料タンクを搭載する。 

 理論的には、このジェットパックで30分間、距離にして50キロの飛行が可能だ。操縦方法をマスターするには 1時間もあれば十分だという。 

 マーティンさんが、最も強調するのは、使用する燃料が普通のガソリンだという点だ。「ちょっと近くのガソリンスタ ンドに立ち寄って、ガソリンを満タンにして、また、さっと飛び立てるんだ。パイとコーラを片手にね」 

 ジェットパックは現在、一般発売に向けた最終テスト段階だが、マーティンさんは、年内にもテストを終えて、 2012年には10万ドル(約800万円)で発売を開始したいと話している。(c)AFP/Neil Sands