ロシアのスホイ社が開発した次世代(第5世代)戦闘機の初の試験
飛行が29日、極東コムソモリスクナアムーレの基地で行われた。
飛行映像を公開したロシア国営テレビによると、新型機は47分間
飛行し、搭乗したパイロットは「すべて計画通り進んだ」と成功を強調した。ロシア国防省は2015年に配備する予定としており、米国の最新鋭ステルス戦闘機F22のライバルになるとみられている。

同テレビによると、レーダーに捕らえられにくいステルス性に優れ、複数の標的を同時に攻撃
できる。最高速度は時速2600キロで、F22より100キロ速いという。飛行距離は5500キロで、3時間20分ごとの燃料補給で長時間の飛行が可能とされる。

プーチン首相は同日、「大きな前進だ」と評価、パイロット訓練を13年に始めると述べた。
ロシアは軍改革で装備更新と効率化を進めており、新型機は現在の主力戦闘機ミグ29や
スホイ27の後継機となる。ロシア政府には、技術力をPRすることで軍需産業に弾みをつける狙いもある。

http://www.asahi.com/international/update/0130/TKY201001300287.html